2022.09.07

SNSブランディングで一貫した採用から集客!企業の世界観をカスタマーに伝えるMATES社の起業ストーリー


株式会社MATESの設立は2020年2月。
メイン事業としてはSNSを基軸として企業のブランディング、採用、集客、またその企業が目指す世界観に対してSNSを通したカスタマーコミュニケーションを構築するベンチャー企業。その他、Webサイト制作など、課題解決に対して必要となるWeb上の集客周りも網羅している。

今回は株式会社MATESの代表取締役社長の新名 海斗様にMATES社を起業した当時とこれからのビジョンについてお話を伺った。


◆新名さんはなぜ起業を志したのですか?

「そうですね、将来やりたいことってあると思うんですけど、僕がやりたいのってパイロットか経営者しかなかったんですね。最後まで残ったパイロットは最終身体試験で落ちてしまって、そうなった時にもう一個やりたい経営者っていう方で、パイロットになれて歩めた人生よりもいいものにできたらなっていうのがあったことと、自分の家系に経営者が多いのでそれは全部超えていかないとなっていうところで経営者になろうと決めましたね。」

◆そうするとリクルートに入った理由は何だったのですか?

「それでいうと、起業するのは機が熟すのを待つのではなく、いつでも良いと思っていて、なるべく早くやりたいなと思っていました。自分の性格的にも知識を詰めて戦略的に起業して成功するタイプじゃないなと思っていました。どれだけ失敗できるかが成功への近道だと思っていたので、なるべく早く起業したいなと。そう思った時に銀行だけのキャリアではまだまだ起業するには強みとして戦える武器がは少ないかな、と思って、独立してる人が多いリクルートに入りました。」

◆なるほど、それで、リクルートの広告やブランディングのスキルを持って起業されたのですね、起業当時どんな感じだったんですか?

「大変でしたね(笑)。最初は6畳に男二人暮らしでしたね。リクルート時代のお客様に対して、すぐマネタイズできるような事業での起業ではなかったですし、なおかつ、最初は一人でやろうと思ったのですが、一緒にやりたいっていってくれる人が二人もいて、そうすると費用三倍じゃないですか。思ってた売り上げの三倍あげないとっていうプレッシャーはもちろんありましたね。」

◆へえ、じゃあ最初からボードメンバーを雇っていたということなんですね!

「ええ、そうです。逆に言えば、それより辛い状態がないので。いいように捉えると、やるしかないなって気持ちにはなりました。」

◆その中でも一番つらかったことってありますか?

「えっと、一緒に最初から立ち上げてきたメンバーが去年一人抜けてしまったので、それはちょっとしんどかったです。」

◆分かります、つらいですね。逆に創業当初とかそんな辛くなかったのですか?

「そうですね、別にキツイとは思わなかったです。というのも、自分自身に『出来る』という自信があったからだと思います。だから、ここのフェーズが絶対大事になるなっていう確信があったので、そこに関しては別にキツイなとは思わなかったですね。ただ、会社やってる以上、やっぱかっこつけたいっていうのはあるので(笑)。独立してみんながキラキラしてる人がいるのに、今ここにいる自分はお金もないし、ちょっとみじめというか、まだまだだなとはずっと思っていましたよ。」

◆やっぱり起業するとお金の面は苦労しますよね、でもその時の信念とか熱量はどこから湧いてくるものなのですか?

「それは、事業内容も関係するかなと思っていて、SNSでマーケティングをしてると、本物の価値に出会った時のバズりかたが結構衝撃的なのです。カメラマンですごく活躍されている方もいれば、ハンドメイドで月々数万円とかしか稼げないところから年商数千万円まで持っていってる方もお手伝いさせてもらっていて、シンプルにいいものっていうのはやっぱり世の中に評価されていくんだなっていうのは思います。そこに対して根にあるのってみんな「想い」なんですよね。市場でどういう価値があるとかじゃなくて『世の中にこれが求められてて』『自分がこれが出来て』『自分もそれをやりたいから』という3つがイコールになった時にバズるんですよね。そういうのを見ててその思いを伝えていく仕事、そこに価値をつける仕事っていうのに対して自分は面白いなって思うんですよね。それを見るのは楽しいですしね。昔からそういうのが好きだったので。」

◆それは素敵ですね!これからの事業展開や目標はなんでしょうか?

「はい、ビジョンとかやりたいことを話すと、SNSを通して「世界観」とか「想い」をバチっと出したブランディングをして、そこに対してファンになってくれる人を集めていくっていうブランド設計をしてる会社はまだまだ少ないと思うので、そこでトップ取りたいなと思います。」

◆まだまだそういう企業は少ないですか?

「そうですね、少ないと思います。結局、顧客に合わせた形でSNSをやっているなと思います。でも、今のSNSってそういう媒体じゃないですか。人から見られるための媒体ですし、ワンランク上の自分をあげたいですし、見え方を気にする媒体なんですけど、それを逆に俺らについて来いよっていうような、『世界観』を届けられる企業があってもいいんじゃないかなって思います。」

◆起業したい人、ベンチャーに転職したい人にメッセージ

「そうですね、僕から二つくらいあるんですけど、一つ目は、違和感を大事にした方がいいってことです。例えば、転職と言えば、環境を変えることだと思うんですけど、その転職が違和感を作りに行くことなのであれば絶対転職した方がいいし、逆に今の会社に違和感を感じてるからやめたいからと言う理由だったらもう一回頑張った方がいいかなと思います。このタイミングって多分、自分がやってることと、外から求められていることに対してかい離があるから起こってることかなと思います。でも、そこを埋めることができたらきっとめちゃくちゃ成長するんですよ。今の僕らもめっちゃ違和感ばっかりなので(笑)。違和感を大事に考えた上で転職した方がいいかなって思います。」

◆なるほど!違和感、確かに重要な視点ですね!

「はい、そして二つ目は、失敗を恐れずに挑戦してほしいということです。挑戦し続けて失敗しても最後に自分が良かったなって思える結果が出たらそれは成功だと思うんです。転職をいくらしても別に僕はいいと思ってますし、その結果、自分も、そして周りも良かったって思ってもらえる結果が残せるのであればやったほうがいいと思います。なので、恐れずにチャレンジしてほしいです。」

◆そうですね、ただ自分に何ができるか分からなくて転職しづらいという人もたくさんいるのですが、新名さんはどう思いますか?

「自分が何ができるか分からないというのも多分、挑戦したことないからわからないんだと思いますね。自分に何ができて、何ができないか。これがシンプルにわからないってことだと思うので、そういった点でも僕はもうまずは挑戦をしてほしいな、と思います。周りに言われても自分がいいと思ってやった失敗だったらいいと僕は思います。」

◆ありがとうございます。本当に貴重なお話ありがとうございました!